DATA |
二本松市 善性寺 |
礒村吉徳(いそむらよしのり) |
通称喜兵衛,文蔵という.二本松藩士.『算法闕疑抄』を著す. |
宝永7年(1710)12月没.二本松善性寺に葬る. |
現在の墓は昭和4年に礒村平蔵氏によって再建されたものである. |
礒村は磯村が正しいようであるが,『算法闕疑抄』のいづれの板にも礒村となっている. |
算法闕疑抄 |
万治2年(1659)初版 全5卷. |
和算初期(天元術以前)の集大成と言える書物である.そろばん算法の最高峰を詳しく丁寧に解説し,多くの人に読まれた. |
第4卷で『塵劫記』の遺題に解答し,第5卷では遺題を100問提出し,これが刺激となり遺題継承に拍車がかかった. |
貞享元年(1684)に『増補算法闕疑抄』を出し,多くの増補に加え,遺題に礒村自身の解答を付けた. |
参考文献 | 著者 | 発行 | |
明治前日本数学史第1卷 | 日本学士院編 | 岩波書店 | 1957 |