電子復刻


古今算法記(沢口一之)

『古今算法記』7巻は沢口一之が寛文11年(1671)に刊行したもので,天元術を正しく用いて解いた最初の書物とされる.
算法根源記および改算記の遺題を天元術で解き,新たに自身の遺題15問を遺しているが,これは複雑で,天元術で解くには相当困難である.
関孝和は新たな演段術を考案してこれを解き,『発微算法』をあらわした.
1,2,3巻は塵劫記的な日用算で,改算記の遺題は3巻にある.4,5,6巻で算法根源記の遺題を天元術で解いている.沢口自身の遺題は7巻にある.

【田中版】

【寛政5年再刻版】

Home Archive