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算法瑚連(小林忠良)天保7年(1836)


本書は,小林忠良が文政7年から天保5年までの10年間に,郷里や江戸・大阪・京都など5か所の社寺にそれぞれ3問づつ計15問の算題を集録した算額集である.
算額集には『神壁算法』初めとしていろいろあるが,一個人が出題した問題のみを集録した算額集は本書が唯一である.
中村信弥蔵

「瑚璉追加 勧戒之器圖説」は,勧戒之器に添えられたB4大の用紙5葉に書かれたもので,末尾に「安政元(1854)年歳次甲寅冬十有二月 忠良謹識」とあり,「瑚璉」出版18年後の文書である.
また,副題に「瑚璉追加」とあることから,「算法瑚璉」再版の機会があれば,この問題を追加したい忠良の気持を読み取ることができる.回転楕円体の重心問題であるが,後の研究者を悩ますことになる有名問題である.
掛川和人蔵

  1. 算法瑚連
  2. 瑚連追加勧戒之器圖説

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