DATA |
京都市右京区 常寂光寺 |
昭和52年10月10日 日本数学史学会,全国珠算教育連盟,日本珠算連盟 建立 |
京都嵯峨角倉家の一族である吉田光由(1598〜1672)は,寛永4年(1627)に和算書『塵劫記』を出版し, |
大ベストセラーになり,和算隆盛の礎を築く.『塵劫記』は商人をはじめ多くの人達から支持され, |
そのうちに偽版が現れるようになり,光由は海賊版対策として何度も改版をし,寛永8年版では挿絵を色刷りにした. |
日本最初のカラー印刷本である.多額の費用がかかり,角倉の後ろ盾がなければ出来ないことである. |
光由没後も『塵劫記』はいろいろな版元から出版され,明治時代まで続いた.『塵劫記』といえば数学の代名詞にまでなった. |
『塵劫記』刊行350年を記念して,京都嵯峨野にある角倉家ゆかりの常寂光寺に顕彰碑が建てられた. |
参考文献 | 著者 | 出版社 | |
塵劫記刊行350年記念顕彰碑竣工除幕式の記 | 金子良夫 | 近畿数学史学会会誌「和算」第20号 | 昭和53年 |