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| DATA |
| 仙台市柏木 江巌寺 |
| 戸板保佑(といたやすすけ) |
| 通称善太郎，植または茂蕃という．多植ともいう．河東田直正の九数百好(文政7年)には「格九先生」とある． |
| 宝永5年(1708)正月仙台藩の大番士の家に生れる． |
| 数学は中西流の印可免許を19歳にして受ける．天文暦学は24歳で皆伝． |
| 宝暦3年(1753)藩命により京都に行き土御門家安倍泰邦の下に改暦の観測に従事する． |
| その間に京都に来ていた山路主住に関流数学を学び，山路より得た伝書500卷余りを書写し，安永9年(1780)藩侯に献上する． |
| 世に関算四伝書と呼ばれるもので，関算前伝185卷，後伝110卷，要伝115卷，完伝101卷，合計511卷より成る． |
| これは伊達家に伝わり，東北大学に寄託されていたが，現在は宮城県立図書館に移っている． |
| 天明4年(1784)9月7日歿す．77歳．仙台市江厳寺に葬る． |
| 参考文献 | 著者 | 発行 | |
| 明治前日本数学史第3卷 | 日本学士院編 | 岩波書店 | 1957 |
