長野県(Nagano Pref.)


勧戒之器

DATA
小林忠良製作の勧戒之器「瑚連追加 勧戒之器図解」が添えられている.
安政元(1854)年製作
釣枠(高54.0/幅54.8) 器(内側口径7.0/内側深さ6.3/厚さ0.42)  (単位cm)
掛川和人所蔵
小林忠良(1796〜1871)は,関流竹内武信の高弟,小諸金毘羅社,東都神田社,浪華天満社,上田北向堂,皇都北野天満社
に算額(それぞれ3問ずつ計15問)を奉納した.それらを集録して出版したのが『算法瑚連』(1836年刊)である.
勧戒之器は,儒教で中庸の道を説く座右の器として大切に扱われ,侑巵(ゆうし),宥(ゆう)坐之器,宝器,欹(い)器,治平儀などと呼ばれた.
忠良は,初めてこの器を数学的に定義し,重心問題として取り上げた.

参考文献著者出版社出版年
和算の花中村信弥教育書館1997