長野県(Nagano Pref.)


「天元一」の碑

DATA
湯田庸中の頌徳碑
下諏訪町湯田町大岩不動下
文化3年(1832)12月8日 建立
高80cm 幅143cm 厚37cm
湯田庸中については不明
天元一について
天元一とは和算用語で未知数のことをさす.
『立天元一為甲』のように使い,「天元の一を立て甲となす」と読み,甲を未知数 x として方程式をたてるときの冒頭の決まり文句である.
ただ,湯田庸中の名前が和算家の中に見えないことから,「天元」は本来の意味である「万物の源」を指しているのかもしれない.
あるいは,囲碁の用語かもしれない.
いずれにしても,極めて珍しい碑面である.
なお,天元一だけ書かれた算額が大阪府高槻市の上宮天満宮にある.こちらも参考にどうぞ.

参考文献著者出版社出版年
信州和算資料目録「江戸のモノづくり」信州プロジェクト小林博隆編非売品2005